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2025年5月23日

パテラの手術にならないために

日本における犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の有病率は5頭に1頭の確立になるそうです。日本で飼育されているワンちゃんは小型犬が多いので、これくらいの確立になるのでしょうね((+_+))。

飼い主様の約90%が症状に気づかれていないとのデータもあり、健康診断で動物病院に行ってたまたま指摘されるというシチュエーションが多いみたいです。パテラにはグレードが4段階あり、90%近くがグレード1か2なので、飼い主様が気づかれないのも無理もありません。


グレード1か2の場合は基本的には手術適応にはならず、グレードが上がらないように治療を始めていきます。体重制限、計画的な運動、痛みがあれば痛み止め、脂肪酸サプリメント、理学療法、そして鍼灸と漢方もここに入ります(^^)


パテラと診断されると歩かせるのが怖かったり過保護になったりで、安静を重視されることもありますが、なるべく動かす方が良いことが多いです(負荷が大きい運動は△)。関節や筋肉を動かしてあげると拘縮が回復する可能性が高く、疼痛も減っていきます。拘縮のパターンによって異なりますが、動かさないのが一番早く進行します。動かさない関節や筋肉にはマクロファージが集まり炎症性サイトカインも産生され、全身に影響が及ぶのでQOLが下がります。なので痛まない範囲でマッサージやレーザー、鍼灸をして血流を良くしていく必要があります。


グレードが低いからこそしておく方が良いことがあります。逆にグレードが3以上の場合は手術しかないかというとそうでもありませんが、動物の痛むレベルや進行性の疾患であることを踏まえ、多方面からできることを慎重に考えていく必要があります。


猫さんにもパテラはありますが、わんちゃんに比べると少ないです。猫ちゃんの場合は足を痛がるというより、ジャンプをしなくなって気が付くことが多いです。慢性関節炎(進行性)であることも多いので、当てはまる場合は是非鍼灸をやってみましょう!


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